自宅のラン:長生蘭「玉龍」と「玉龍覆輪」が開花

玉龍」と「玉龍覆輪」が開花した。今年は特にいっぱい花をつけている。いろいろと考えてきたのだけれど,江戸時代のものとは異なる品種で,Dendrobium speciokingianumなどを用いて比較的最近に交配された復元品なのではないかと思う。

まず,「玉龍」なのだが,唇弁と側萼片の特徴から,交配系統が推定される。たぶん,Den. spekiokingianum類似品×Den. Cassiope類似品(おそらく,Den. nobike×Den. officinale交配品)だろうと思う。もし伝承品なのだとすれば,江戸時代にそのような交配がなされたということの証拠となる。

Dendrobium cv.


Dendrobium cv.


Dendrobium cv.
玉龍


次に「玉龍覆輪」なのだが,これも同じように考えることができると思う。

Dendrobium cv.


Dendrobium cv.


Dendrobium cv.
玉龍覆輪

この記事へのコメント

2015年05月15日 06:12
電脳中年Aさん

私は江戸時代にその交配が有ったと思いますよ、それぐらい収集欲が強かったのだと・・・・

また・・・・殆どの長生蘭はある一時期からセルフ品(近縁交配)がでてきたのだと思います。
各品種 同名で購入しても明らかに性質・素要・花が違う事が有りますから。

ですがその「玉龍」は「白露(白花品)」に良く似てる^^;
「玉龍覆輪」は「金龍」に良く似てる^^;

私は「玉龍」系は余り好みではないので育てていませんが・・・ん~なるほどと思います。
2015年05月15日 08:31
緑屋さん

「玉龍」と「玉龍覆輪」は,ちょっと違っていると思います。ご指摘の点は,私もそうだろうと思っていました。

オーストラリア産のデンドロビウムを用いた交配品であるとした場合,それがなされた可能性のある歴史上最も古い時点は,おそらく,鄭和(1371~1434年)の遠征のときで,それ以上古くは遡らないだろうと思います。しかし,この時代の可能性についてはちょっと消極的です。あるとすれば清代以降でしょう。それが薩摩や長州などの密貿易を通じて江戸時代の日本に持ち込まれた可能性は否定できません。

しかし,私は,やはり比較的最近の交配による復元品だという考えのほうが妥当だろうと思います。石斛品種の写真や図版等を徹底的に収集して比較検討しておりますが,どうも*****という感じです。

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