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zoom RSS アスパラガスの花

<<   作成日時 : 2015/05/06 06:50   >>

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自宅の庭で妻が栽培しているアスパラガスの茎が高くなり,いっぱい蕾をつけている。その中の数個が開花していた。とても小さな花なのだが,よく見るとユリの仲間と同じような構造をしている。毎年咲いているので写真を撮らなかった。ちょっと理由があって,今年は写真を撮ることにした。

Asparagus


Asparagus
Asparagus


現在の遺伝子を基礎とする植物分類学では,もとのユリ科はアスパラガス科(Asparagaceae)に変更されている。

ところが,日本では「アスパラガス科」という名がひどく嫌われ,「クサスギカズラ科」という名を用いることになった。しかし,英語で表現すれば「アスパラガス」なので,日本国内でごまかしても国際的には全く通用せず,仕方がないのではないかと思う。国際会議では,どんな植物学者も「アスパラガス科」との表現を用いなければならないし,素人でも「アスパラガス科」と言わなければ会話が成立しない。

日本で「アスパラガス」という名が嫌われた原因の一つには,「百合」を高貴な植物と考える風習のようなものがあったからではないかと想像している。これに対し,日本では,アスパラガスは八百屋で売っている野菜という印象が強く,花卉園芸とは無関係のものだと思いこんでいる人が圧倒的に多いのではないかと思われる。

実際には,アスパラガスは,地中海沿岸で古代から使われている立派な薬草の一種で,普通の花卉としてのユリよりもずっと長い間にわたり人類の生活に役立ってきた。

結局,見栄えや名望などを重視するような精神がこのような妙に名前(だけ)にこだわる軽薄な文化を生み出したのだろうと思う。

しかし,植物に貴賤はない。

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コメント(4件)

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電脳中年Aさん

アスパラは御薬草だったのですね。
アスパラの栽培は案外肥料が要ります。
自生しているという事は
肥沃な土地があったのですね。
カッコー
2015/05/06 23:34
カッコーさん

日本にもアスパラガスの仲間の原種が何種かあり,自生を見たことがあります。海岸近くのあまり肥沃でないところに生えていました。

もともとの原種は貧弱な植物で,とても食用にできるものではないです。しかし,人間が薬用に用いるようになってから品種改良され,何千年かかかけて現在野菜として利用されるようなタイプのものにまでなったのでしょう。野菜として利用されている太いタイプのものは人間が施肥をして世話をしているので生き残っていますから,人類が絶滅すれば一緒に絶滅してしまいます。アスパラガスだけではなく,ほぼ全ての野菜がそうです。人間は栽培し利用していると思い込んでおりますが,実は,人間に利用させることによって種族の遺伝子を残しているわけで,その意味では人間と共生していると言えます。
電脳中年A
2015/05/07 03:46
電脳中年Aさん

身近で薬草として思い浮かぶのは蓬です。
お茶で飲むと胃腸の調子が良かったです。
草餅も良く作ります。
他の野生化した野菜は美味しくありませんが
蓬は何処の物でも美味しいです。
風呂に入れたりもした記憶があります。

ドクダミは何処にでもある印象ですが
人里で人家の庭に見かける植物ですね。
カッコー
2015/05/07 11:17
カッコーさん

人間がよく利用する植物は,気を付けて丁寧に観察していると,自然の野山には存在しないことに気づきます。一見,自然の山林のようなところに見えても,実は廃村だったり墓地だったりします。

人間がよく利用する植物は,だいたい人里近くにあるものです。

人間と一緒に生きていた植物達ということなんだろうと思います。
電脳中年A
2015/05/07 21:05

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