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zoom RSS 自宅のラン:石斛「音次郎」が開花し始め

<<   作成日時 : 2015/05/02 09:45   >>

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音次郎」が開花し始めた。白地に淡く緑色が混じり,うっすらと紅のぼかし覆輪のようなものが入る。花は六弁花に近く,「六歌仙」に似ている。実生兄弟のようなものであるか,または,派生品なのではないかと推定される。花の直径は約6センチで大きい。

Dendrobium cv.


Dendrobium cv.
音次郎


六弁花品種は,どれも寒さに非常に弱いので,南方系デンドロビウムの交配品なのではないかと思う。11月ころに鉢をとり入れて室内栽培とすると比較的早い時期に蕾をつけてちゃんと開花するのに,外の棚に置きっぱなしにするとどうも具合が悪くなってしまう傾向がある。

[追記:2015年5月5日]

ほぼ満開となった。写真を追加する。

Dendrobium cv.


Dendrobium cv.
音次郎


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コメント(5件)

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電脳中年Aさん

沢山咲いていますね。
この花びらの感じが好印象です(*^-^*)
花を一か所から複数つけるのは
中国のセッコクにもよくあるのですか?
デンドロビウムは3つも4つもの花が
一か所から出る事良くありますね。
ぱんだうさぎ
2015/05/04 09:39
ぱんだうさぎさん

セッコク(Den. moniliforme)は,ラン科デンドロビウム属の植物なので,他のデンドロビウム属の植物と欲似た共通部分があります。だから,同じ属に含められます。植物学者は,同じデンドロビウム属の植物の非常に細かい相違点を見つけ,分類します。その分類の際の区別すべき重要なポイントを識別点と言います。識別点についてきちんと書いてある図鑑は良い図鑑です。識別点について何も書いていない図鑑は単なる写真集に過ぎず,本当は図鑑ではありません。

さて,セッコク(Den. moniliforme)は,茎の頂点付近に1〜2個の花芽をつけます。その花芽が成長するとI字型またはY字型の柄のような形になり,それぞれ1〜2個の花をつけます。つまり,セッコク(Den. moniliforme)では,1本の茎に1〜4個の花をつけることになります。

他のデンドロビウム属植物では,花芽をつける場所が異なっていたり,1個の花芽から出る柄のような部分の形状が異なっていたり,1個の花芽から成長して開花する花の数が異なったりしています。

デンドロビウム属植物は非常に種類が多く,ブログで全部説明するのは無理なので,詳しく書いてある図鑑をみつけて読んでみてください。

なお,日本で「石斛」として流通している園芸種の中にはセッコク(Den. moniliforme)の特徴と矛盾する形質をもつものがかなり多数あります。これは,他の種類の植物と交配して人工的に作出した植物だからです。つまり,「石斛」=「セッコク」であるとは限りません。
電脳中年A
2015/05/04 11:01
電脳中年Aさん

色々教えて頂いて有難うございます。
今花芽が分化しているデンドロビウムを
虫眼鏡で毎日観察しているのですが、
二つにも三つにも見えるのです。
既に開花している花を観察すると、
三つ、四つに分化して開花して居る物がありました。
ネット上の画像で見ても、花の写真では
確認できないものも有ります。
とても参考になりました。
アドバイスに叶う図鑑を探して見てみます(^.^)
ぱんだうさぎ
2015/05/04 22:31
ぱんだうさぎさん

ネット上にある図鑑では,英語版ですけど,Flora of ChinaとSOF(Swiss Orchid Foundation)のサイトが参考になります。ただし,収録されている図版は,異なる複数の学者が描画したものを公平に並べているだけなので,どれが正しそうかということは自分でじっくり考えて判断しなければなりません。

Flora of Chinaでは,下記にセッコク(Dendrobium moniliforme)の記載があり,下のほうに3枚のイラストレーションへのリンクがあります。

 Dendrobium moniliforme (Linnaeus) Swartz
 http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=200028647

SOFでは,下記のところにセッコクが収録されていますけど,細かな記載はありません。このサイトで参考になるのは,右下にある「ドローウィング(描画)」です。右上の検索窓からも探すことができます。

 Dendrobium moniliforme (L.) Sw.
 https://orchid.unibas.ch/phpMyHerbarium/320009/1////specimen.php

電脳中年A
2015/05/05 03:36
ぱんだうさぎさん 続きです。

このSOFの描画を丹念に見ていると,西欧では,明らかにノビルとの交配であるカシオープ(Den. Cassiope)がセッコク(Den. moniliforme)だと考えられてきたということを知ることができます。中国の商人が交配して作出し,英国貴族に売りつけたものでしょう。日本でも同じだったと思われます。日本も英国も比較的寒いので,亜熱帯性の綺麗な花を咲かせるデンドロビウムの栽培が難しいです。そこで,寒さに比較的強いセッコク(Den. moniliforme)と交配して耐寒性のある品種を作出した上で輸出していたのではないかと推定しています。

なお,基本的な標本はドイツにあったのですが,ベルリン大空襲で焼けてしまいました。その副本のようなもので日本に残っていたものは筑波実験植物園(つくば植物園)の標本館に保管されています。全てデジタル資料として公開してもらいたいと考えています。

以上の次第で,そもそもセッコクを定義することが非常に難しいのですが,比較的最近の園芸交配品を識別することは比較的簡単です。派手なものは全て純粋なセッコクではありません。
電脳中年A
2015/05/05 03:37

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