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zoom RSS 自宅のラン:隠岐の島産野生種として入手した石斛(分け株)の花

<<   作成日時 : 2015/05/25 05:55   >>

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隠岐の島産野生種として入手した石斛は大株だったので2株に割って育てていた。両方とも大株に成長中。一方の鉢の株は既に開花したのだが,他方の株のほうが少し遅れて開花した。こちらは日照を少し強めて育ててみたものだ。花は小ぶりだが多数つき,しかも矢(茎)のあちこちに花芽がついた。興味深い。

Dendrobium cv.


Dendrobium cv.


Dendrobium cv.
隠岐の島産野生種として入手した石斛(分け株)


いろんな図鑑の図や写真を探してみると,大場秀章・中島睦子『日本ラン科植物図譜』(文一総合出版)にセッコク(Den. moniliforme)として記載のある図(本文の図は単色図だが,カバーには彩色図がある。)とほぼ同じなのではないかと思われる。つまり,同書にセッコクとして記載のある植物は純粋なセッコク(Den. moniliforme)ではない植物を写生して収録されたものという可能性が極めて高い。

また,この写真の石斛の花の唇弁は,Dendrobium anosmumの白花品を用いた交配品によくあるような特徴を示しているように思える。

ある園芸品種を超肥培したところ,同様の結果になったので,類似の交配品の可能性がある。このような多花性の形質を示すようになるためには,例えば,Den. aphyllumのようなデンドロビウムの交配品を戻し交配して普通のセッコクのような姿にすれば,このような品種を実現することができる。Den. aphyllumのようなデンドロビウムの白花品を用いれば,白花品種を作出することも可能だ。

本来のセッコク(Den. moniliforme)の茎は棒状(=樽状のふくらみがない。)で直立し,茎の上部にある節に1〜2個の花芽をつけ,その花芽から伸びた短い花茎に1〜2個の花をつける。


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コメント(4件)

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電脳中年Aさん

個人的には黄花と呼ばれる物の品種群に似た特徴があると思います これは花は白いですが。
緑屋
2015/05/25 06:21
緑屋さん

「播磨***」とかオレンジ花とかいう名で流通しているものには茎のあちこちから花芽が出てくるものが非常に多いですね。洋ラン・デンドロビウムの交配品であることは100パーセント確実なんですが,それにしても上手に作出するものだと感心します。
電脳中年A
2015/05/25 06:29
隠岐島産セッコクのセルフしてできた一つの莢のほとんどを蒔いたのですが、小さな苗の段階で、バルブが太めのものや特徴があるものを経験的に選別したものの一株です。
黄花と言えば、隠岐島から距離的にはかなり離れているのですが、鳥取市でも野生の状態で黄花が見つかっていて、場所も知っています。古代人の神話で言えば、八上姫の近くです。
hiroro689
2015/05/28 06:07
hiroro689さん

私も隠岐島で採取されたものの実生品だと思っています。

しかし,純粋な細茎石斛(Den. moniliforme)でないことは確実だと思います。そもそも日本国内には昔から純粋な細茎石斛がただの1個体も存在しなかった可能性があります。だから100年に1度の大きな研究課題となり得るわけです。

私は,既にいろんなところで書いておりますけど,古代における交配と江戸時代における交配の2つの仮説をたて,どちらもあり得るという認識をもちながら研究を続けております。そのどちらの場合でも,交配品が野生化したものという結論が左右されることは100パーセントあり得ないとの絶対的な確信に至っています。

日本の植物図鑑は根本的なところで全面的に書き改められるべきでしょう。
電脳中年A
2015/05/28 07:04

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