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help RSS 自宅のラン:エダウチヤガラは冬緑性ではないかもしれない

<<   作成日時 : 2010/08/15 14:58   >>

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一般に,エダウチヤガラ(Eulophia graminea)は冬緑性とされており,私もそのように理解していた。しかし,そうではないようだ。自宅で栽培している何株かのエダウチヤガラに葉が繁っている。一時的な特殊現象かと疑い観察を続けていたのだが,どうもそうではないようだ。

まず,三蝶咲風の変わり花を咲かせたエダウチヤガラについてだが,今年は受粉しなかったらしく花が枯れて花茎の残骸だけとなった。すると,葉芽が伸びてきて葉を展開し始めた。

Eulophia graminea
(手前の枯れた葉は越冬した冬葉)


この株は,当初「山獲品ではないか」と疑ったりもしていたのだが,三蝶咲風の花を咲かせたことから,現時点では,実生フラスコ栽培苗であると断定している。夏に葉を出していることについて,実生フラスコ苗であることからくる特殊性もあるかもしれない。しかし,私は,別の仮説をもっている。それは,繁殖方法の相違だ。昨年は,受粉し大きな実が成長するところまでいった。この場合,種子による繁殖が可能なので,そのためにエネルギーを注ぐことになるのではないだろうか。これに対し,今年は受粉せずに花が散ってしまった。この場合,栄養繁殖しか期待できないので,さっさと葉を伸ばし展開して栄養を蓄積し始めているのではないだろうか。以上のような仮説がなりたつ。ただし,エダウチヤガラについて植物学の専門家が自ら何年にもわたって栽培・観察を継続した例はないはずなので,正確なところはわからない。ちなみに,私は,全く温室のない状態で越冬することに成功しているから,エダウチヤガラはそれほど寒さに弱い植物ではないのではないかと思われる。

次に今年入手した実生フラスコ苗がある。

Eulophia graminea


この株は,筑波在住の某氏が栽培品から採取した種子をもとにフラスコ栽培した苗だ。誰も引き取り手がないというので私が1瓶だけ分譲してもらい育てることにした。6月ころ,瓶の中にカビが生え始めたので外に出し,普通の山野草用培土を用いて鉢植えで栽培してみることにした。ただし,例によって石灰分(化石貝肥料)を少し多く混ぜた。瓶から出した時点では,ラッキョが発芽したような状態だったのだが,その後更に葉が伸び,現時点でも更に若い葉が出ようとしている。要するに,この株は生まれたときからずっと葉がある。そして,夏でも全く枯れそうにない。

以上の観察結果は,今年だけのものだ。

もし来年以降も栽培を継続することが可能である場合には,エダウチヤガラの生態についてより深く研究してみたいと思う。温室なしでもどうにかやれそうだ。


 Prof. Summer's Web Garden: Eulophia graminea
 http://www7a.biglobe.ne.jp/~flower_world/Orchids/Eulophia%20graminea.htm



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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
エダウチヤガラの名前さえ知りません。沖縄県?では絶滅危惧種になっています。ネットで花を見ています。可愛いですね。
こうして可愛がってもらって、この子、幸せです。
kazuyoo60
2010/08/15 16:43
kazuyoo60さん こんにちは。

太平洋諸国(諸島)では繁殖力の強い植物として嫌われているようです。オーストラリアでは危険な外来植物として駆除の対象となっているようです。ところかわれば品かわるというわけですが,そのように相対的に希少であったり危険外来種であったりするような場合を絶滅危惧種として扱うことそれ自体に重大な疑問があると考えています。絶滅危惧は,人為的な国境で仕切りながら考えてはならず,もっと地球規模で柔軟に考えるべきものだと思います。佐渡のトキの例などは,そういった意味での人間の愚かさを象徴するものだと思っています。

それはさておき,このランは,とても興味深いランです。増殖も極めて容易なようで,いくらでも増やせそうです。沖縄の自生地において希少になっているのは,採取もあるかもしれませんが汚染や開発など別の問題を検討したほうが良いのではないかと思います。
電脳中年A
2010/08/15 16:52

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