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help RSS 自宅のラン:「土佐キバナノセッコク」として購入したラン

<<   作成日時 : 2010/04/02 08:17   >>

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「土佐キバナノセッコク」という札のついたランを購入し,室内栽培している。最近店頭で見かけ購入したものだ。しかし,純粋なキバナノセッコクではなく,他のデンドロビウム属のランとの交配品種である可能性がある。あるいは,土佐にあるものは最初から自然交雑の一種なのかもしれない。そこで,現時点ではセッコクの一種としておくことにしておく。

Dendrobium sp.
Dendrobium sp.


素焼き鉢を用いてミズゴケ植えにし,薄い液肥を混ぜた水を霧吹きで与えつつ,やや乾き気味に育ててみたところ,新芽がどんどん出てきた。

ところで,日本に自生するデンドロビウムの仲間には,セッコク,キバナノセッコク,オキナワセッコクの3種がある。これらのうち,キバナノセッコクとオキナワセッコクの自生のものは法的に保護されている。

しかし,どの種類をとってみても繁殖力が極めて旺盛であり,種それ自体としての絶滅危惧は微塵もない。

ただし,デンドロビウムの仲間の蕾や花はナメクジやダンゴムシなどによる食害が著しい。それゆえ,例えば,セッコクは非常に高い樹木の梢などでしかその自生を観ることができない。ナメクジやダンゴムシなどはそこまで上っていくことができないか,途中で他の虫,クモ,小動物,鳥などに食べられてしまうのだろうと推定する。要するに,種それ自体としては頑健であり,どんどん増やすことが可能なのだが,生育環境が限られているという問題があるというわけだ。この点,人間が栽培する場合には,ナメクジなどを人為的に駆除した環境で栽培することが可能なので,自然の状態ではとても生きていられないような場所でも平気で生育し,増殖することが可能となっていると考える。自生のものの採取や売買が厳しく制限されているキバナノセッコクやオキナワセッコクでもこの点は同じで,現時点では大量生産が可能となっている。それゆえ,かつては驚くべき高価で取引されていたかもしれないが,現時点では非常に安くその苗を購入することが可能ともなっている。

環境省が絶滅危惧種の指定をするのは,行政庁として,限られた予算を集中的に配分して保護事業を遂行するためのあくまでも行政上の便宜に基づく仕分けの一種に過ぎず,種それ自体の強健性または脆弱性とは全く無関係にその指定がなされている。また,開発や伐採などによる自生の危機に対し,環境省として行使可能な権限は限られており,自生地の消滅を阻止する能力は非常に乏しいと考えるべきだし,国民の税金を自然保護のためだけに用いることはできないということもまた自明に属する。また,適正な国家補償措置抜きで一方的に私有財産の処分等を制限することは憲法違反となり,そのような制限の根拠法令は無効となる。

環境省は,政策の基本方針を変更すべきだと思う。

自生地が消滅してしまっていても,種それ自体としては強い繁殖力を誇る植物については,栽培や流通にかかる制限を大幅に緩和し,人為的な増殖を促進するような政策を導入すべきだろう。

学者が干からびた標本を後生大事に抱えていても生きた植物が増えることにはならない。また,植物学者は研究と教育に忙しいので,希少植物の栽培のために時間をとることは基本的には無理または不可能に近く,しかも,定年で退職すれば,せっかく育てた植物の鉢が放棄され大量に枯れ死してしまうという事態が過去何十年にもわたって延々と繰り返されてきた。これではよくない。本当は,一般の園芸家のほうが平均的な植物学者の何万倍も優れた栽培能力を有しているし,かつ,植物に対する強い愛情をもっている。

だから,可能な限り広く分散して人為的に育成し,種を保存するという政策の導入が求められる。できるだけ多くの人々が分け株をもって栽培するということにより,個々の栽培者が死亡したり,栽培の意欲をなくしたりしてしまっても,日本のどこかに植物の子孫が生き残り続けることになる。

以上は,原種を愛する人間としての発言だ。私は,交配というものをせず,原種を原種として愛する。

しかし,世の園芸家の中には交配をしたがる人がたくさんいる。また,園芸業者は,商売なので,可能な限りよく売れる品種を作出しようとなりやすいし,そのようにして作出された品種は知的財産権の一種である種苗に関する権利として法的にも保護されている。つまり,世界の法制は,一方では原種の種としての純粋性を保護しようとしながら,他方では原種の種としての純粋性を損なう行為(交配)を法的に保護し推奨していることになる。これが一人の人間であるとすれば,人格が分裂していると批判されかねないわけだが,所詮,世間というものはそういうものなので,原理主義的な純粋性を貫徹することは不可能だ。

それにしても,純粋な原種とそうではない交配種とを簡単に識別するための手段・方法が開発されるべきことは明らかだ。これは,原種の保護という観点でも当然のことなのだが,商品としてのランの苗を購入する顧客を消費者として保護するという観点からも当然のことと言える。

これまでのところ,この分野を横断的に研究・教育する能力をもった法学者が一人も存在しなかったので,日本中の大学を探しても,そのような横断的な科目を見つけることができなかった。

しかし,4月になった。

この分野について,革命的な実験を試みたいと思っている。


 Prof. Summer's Web Garden: Dendrobium catenatum
 http://www7a.biglobe.ne.jp/~flower_world/Orchids/Dendrobium%20stricklandianum.htm


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