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help リーダーに追加 RSS トウモロコシの原種:テオシント

<<   作成日時 : 2009/11/24 08:18   >>

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つくば植物園では,トウモロコシの原種とされているメキシコ原産のテオシント(Zea mays subsp. mexicana (Syn. Euchlaena mexicana Schrad.))が栽培されている。目下,雄花と雌花が開花中だ。雄花はススキの穂のようなかたちをしており,雌花はミニサイズのトウモロコシのような形をしている。しかし,実はミニサイズのままであまり大きくならない。


Zea mays subsp. mexicana
雄花


Zea mays subsp. mexicana
雌花



今日の農業において食用や飼料用または燃料用として栽培されているトウモロコシ品種の多くは乾燥地帯に向いた植物であり,湿気に弱い。ところが,原種であるテオシントには湿地でも生育できるための遺伝子が残されているとのことで,その遺伝子を組み込んだ湿気に強いトウモロコシ品種をつくりだす研究をすることがその目的らしい。

一応,「遺伝子組み換え」の研究ということになるだろうから,それなりに慎重にやってほしいけれども,毒性や自然環境に対する悪影響等がないのであれば,農家にとっては朗報ということになるかもしれない。

なお,湿気に強い形質を獲得してしまうと,日本でも普通に生育可能となり,帰化植物となって猛烈な勢いで自然増殖してしまう可能性がないとは言えない。しかし,トウモロコシの仲間の実(果実)は比較的大きく,昆虫や小動物などにとって大変なご馳走になる可能性のほうが高い。現実に,現在のトウモロコシ品種を栽培しているトウモロコシ農家では,タヌキその他の動物による食害が結構あるはずだ。そういうことなどを考えてみると,もし遺伝子組み換えにより作出された湿気に強いトウモロコシが野生化したとしても,昆虫や小動物などにちまち食い尽くされてしまい,そんなに害が発生することはないのじゃないかと想像する。ただし,その花粉が他の近縁野生植物に触れ,それらの野生植物が変異してしまう結果として,環境に大きな影響を与えてしまうことはあり得る。

人類の生存のためになされている研究とはいえ,人間は,神の領域にあまり深く立ち入り過ぎないほうが良いのじゃないかと思うことがしばしばある。


 テオシント (豚蜀黍)
 http://www.botanic.jp/plants-ta/teosin.htm

 Zea mays L. subsp. mexicana (Schrad.) H. H. Iltis
 http://www.ars-grin.gov/cgi-bin/npgs/html/taxon.pl?103582



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コメント(2件)

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  電脳中年A様

 先日は色々アドバイスありがとうございました!早速試している最中です。「遺伝子組み換え」詳しい意味は判りませんが何だか怖そうですよね。食品などにも、いつの間にか入っていて表示を見逃し、いつの間にか口に入っていそうで
恐ろしいです。現在は安全なのかも知れませんが未来の子孫に影響が出たら困りますね。確かに神の領域に入るべからずです。

 話は変わりましてトウモロコシと言えば8月頃、ウチの息子が部活のランニングの途中で斑入りのトウモロコシを見つけた話をしたので早速夜に懐中電灯を持って見に行くと見事な斑入りだったので次に日に写真を撮ろうと出掛けたら一足違いで刈り取られてました。こちらのトウモロコシは牛の飼料だそうです。

  年明けにはサトウキビの花粉が舞い始め南の島特有の花粉症の季節です。サトウキビもトウモロコシの種類かな?

アネモネ
2009/11/26 05:12
アネモネさん こんにちは。

ランの栽培がうまくいくと良いですね。^^

ランの仲間は,ちょっとわがままなところがあり,ちゃんと面倒みてやらないと可愛い花を咲かせてくれないし,かといって構いすぎると逆に病気になったり腐ったりしてしまいがちです。半ば放し飼いのようにしてやると喜ぶくせに,完全に放置すると死んでしまうことがあります。人間だと,真面目に恋してる男性を振り回し続ける小悪魔的女性の中に似たようなタイプの人がいるかもしれません。(笑)

年明けにはサトウキビの花が咲くんですね。実物を観てみたいです。資金に余裕があれば今すぐにでも飛行機と宿を予約し,その花を観るための準備を始めたいところなんですが,昨今の不景気の関係で資金的余裕が全くありません。残念です。

サトウキビはトウモロコシと同じイネ科植物ですが,属(genus)のレベルでは別の種類とされていますね。人間の生存にとってイネ科植物は本当にありがたい植物です。農業作物として利用されているものがかなりたくさんあります。

南洋にはタロイモを主食とする文化圏があり,日本は,イネ科植物文化圏とタロイモ(サトイモ)文化圏との混合によって成立しているという説があります。たぶん,そのとおりなのでしょうし,それが日本の古代史を推測するための一つの鍵なのだろうと思います。
電脳中年A
2009/11/27 09:50

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