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つくば植物園では,トウモロコシの原種とされているメキシコ原産のテオシント(Zea mays subsp. mexicana (Syn. Euchlaena mexicana Schrad.))が栽培されている。目下,雄花と雌花が開花中だ。雄花はススキの穂のようなかたちをしており,雌花はミニサイズのトウモロコシのような形をしている。しかし,実はミニサイズのままであまり大きくならない。 今日の農業において食用や飼料用または燃料用として栽培されているトウモロコシ品種の多くは乾燥地帯に向いた植物であり,湿気に弱い。ところが,原種であるテオシントには湿地でも生育できるための遺伝子が残されているとのことで,その遺伝子を組み込んだ湿気に強いトウモロコシ品種をつくりだす研究をすることがその目的らしい。 一応,「遺伝子組み換え」の研究ということになるだろうから,それなりに慎重にやってほしいけれども,毒性や自然環境に対する悪影響等がないのであれば,農家にとっては朗報ということになるかもしれない。 なお,湿気に強い形質を獲得してしまうと,日本でも普通に生育可能となり,帰化植物となって猛烈な勢いで自然増殖してしまう可能性がないとは言えない。しかし,トウモロコシの仲間の実(果実)は比較的大きく,昆虫や小動物などにとって大変なご馳走になる可能性のほうが高い。現実に,現在のトウモロコシ品種を栽培しているトウモロコシ農家では,タヌキその他の動物による食害が結構あるはずだ。そういうことなどを考えてみると,もし遺伝子組み換えにより作出された湿気に強いトウモロコシが野生化したとしても,昆虫や小動物などにちまち食い尽くされてしまい,そんなに害が発生することはないのじゃないかと想像する。ただし,その花粉が他の近縁野生植物に触れ,それらの野生植物が変異してしまう結果として,環境に大きな影響を与えてしまうことはあり得る。 人類の生存のためになされている研究とはいえ,人間は,神の領域にあまり深く立ち入り過ぎないほうが良いのじゃないかと思うことがしばしばある。 テオシント (豚蜀黍) http://www.botanic.jp/plants-ta/teosin.htm Zea mays L. subsp. mexicana (Schrad.) H. H. Iltis http://www.ars-grin.gov/cgi-bin/npgs/html/taxon.pl?103582 |
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| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
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電脳中年A様 |
アネモネ 2009/11/26 05:12 |
アネモネさん こんにちは。 |
電脳中年A 2009/11/27 09:50 |
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