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つくば植物園には何棟かの温室がある。そこでは,季節と関係なしに年中花を咲かせている植物もあれば,特定の季節にだけ花を咲かせる植物もある。珍しい植物や絶滅に瀕した植物などの花を観察することもでき,とても素晴らしいところだといつも思っている。 ウォーターポピー(Hydrocleys nymphoides (Humboldt & Bonpland ex Willdenow) Buchenau)は,年中いつでも花を咲かせている。スイレンの仲間ではないけれどもスイレンに似た感じの植物で,レモン色の可愛らしい花を咲かせる。かつてはハナイ科(Butomaceae)に分類されていたけれども,現在ではキバナオモダカ科(Limnocharitaceae)に分類されているとのこと。個人でも栽培している人が結構たくさんあるようだ。 イソマツ(Limonium wrightii (Hance) Kuntze)は,イソマツ科イソマツ属に属し,伊豆七島,屋久島〜沖縄の海岸にある岩場などに生育する小型の多年草ということだ。古くから漢方薬として用いるために採取されてきたほか観賞用に採取されることが多く,絶滅に瀕しているらしい。小さなピンクの花を咲かせ,どちらかというと地味な植物で,できれば海岸でそっとしておいてやりたいと思うのだが,人間の欲望にはキリがない。 テコマンテ・デンドロフィラ(Tecomanthe dendrophila (Blume) K. Schumann)は,ノウゼンカズラ科テコマンテ属に属し,ニューギニア,ソロモン諸島,モルッカ〜オーストラリアに分布するつる植物ということだ。日本の図鑑などを読むと,テコマンテ・ヴェヌスタ(Tecomanthe venusta S. Moore)とは別種と書いてあることが多いのだが,最近では,同じ植物の別名(synonym)とされているようだ。結構大きな花を房のようにして咲かせる。 デンドロビウム・ブレニアヌム(Dendrobium bullenianum Reichenbach f.)は,ラン科セッコク属(デンドロビウム属)に属し,フィリピン原産の着生ランということだ。オレンジ色の小さな花が集まって手毬のような感じになる。つくば植物園では,見ごろのランを別の場所から持ってきて,来園者が観ることができるようにしてくれている。その中には珍しいランも数多く含まれており,いつ訪問してもランの鉢を置いてある場所を通るのがとても楽しみだ。 国立科学博物館筑波実験植物園(つくば植物園) http://www.tbg.kahaku.go.jp/ |
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