怠け者の散歩道

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<<   作成日時 : 2007/06/18 07:48   >>

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園芸店でチョウノスケソウと書かれた札のついた枯れかけた小さな鉢植えをみつけ,購入してそれを庭に露地植えしておいた。花はおろか生きるかどうかも怪しかったのだけど,どうにか順調に根付いてちょっと大きくなった。そして,今朝,白い花を咲かせてくれた。何とも嬉しい。

チョウノスケソウ(Dryas octopetala L. (= Dryas octopetala L. var. asiatica (Nakai) Nakai))は,バラ科チョウノスケソウ属に属し,高山に生える常緑低木ということだ。

Dryas octopetala


「チョウノスケソウ(長之助草)」とは実に妙な名前の植物だが,その名は発見者である須川長之助氏(岩手県紫波町出身)にちなむものとのこと。人名のような名前のついた植物は決して少なくないが,その由来が明確に分かっている珍しい植物の例と言える。命名者である牧野富太郎は欧州などに広く存在するDryas octopetala L.と同一種と考えたらしいのだが,中井猛之進は日本固有の変種と考えて現在の学名が確立されたらしい。しかし,中井猛之進が生きた時代は過剰な国粋主義がはびこる一方で学術上の国際交流が乏しくなっていく時代にも相当しているため,この時期に決定された学名の中にはその後覆されてしまったものが非常に多い。むしろ,明治初期につけられた学名のほうが正しいという例が少なくない。植物学の中に歴史学に相当する学問領域が存在するのかどうかは浅学にして知らないが,戦前の過剰な国粋主義や妙な精神論などを背景にしてゆがめられてしまった植物学を正面からとらえ,批判的に検討するような学術研究が必要なのではないかと思っている。なぜそうなのかはちょっと差し支えがあってここでは書くことができないけれども,そのような批判的な学術研究なしには日本の未来は全くないと断言できる。しっかりした植物学者を大勢育成する必要がある。ちなみに,日本のチョウノスケソウは,欧州のDryas octopetala L.と全く同一の種類に属する植物であり,変種でも何でもないとする見解が現在では主流となっているように思われる。

ところで,一般に,園芸店で売っている鉢植えの中にはインチキなものが含まれていることがある。

先日,ある園芸店をのぞいてみたら,「黒ラン」と書いた札のついた鉢が何鉢か並べてあった。その鉢に植えられているのは明らかに「オオバジャノヒゲ」の黒葉の園芸品種だった。これは明らかに詐欺行為だ。ラン科のコクランだと誤解し,騙されて購入してしまう人が多いだろう。

それ以外にも,日本に自生する山野草の名前を書いた札をつけておりながら,実際にはよく似た花を咲かせる外来の園芸植物であるといった例をそれこそ数え切れないほど目にしてきた。

監督官庁があっても,どこかの国の社会保険関係の官庁と同様,仕事をする気が全くないし,その能力も全く有していないし,罰則があっても警察や検察にはやる気などほとんどない点では監督官庁と全く同じなので,こうしたあからさまな詐欺行為が野放しになってしまっているのだ。

その意味で,日本は世界でも最低ランクの国の一つであると言える。そのような無法状態を放置してしまっている「お役所」の態度は,国辱そのものだと評価しても過言ではない。

さて,この「チョウノスケソウ」という札のついた植物を購入した際もかなり疑問はあった。もしかすると偽物なのではないか・・・

しかし,それでもなお購入したのにはワケがある。それは,偽物なら偽物できちんと育成した上で,偽物であるという証拠を確保し,将来のある時点でまとめて告訴することを考えているからだ。行政指導では駄目だ。現在の日本のような無法状態を解決するためには,詐欺罪(または詐欺未遂罪)で告訴し,その園芸店の経営者と従業員をどんどん刑務所に送り込んでしまうことが必須だと考えている。

というわけで,本物であれ偽物であれ,どちらでもかまわなかったのだが,今回は本物だったようだ。色々と調べてみたけれど,今のところ,チョウノスケソウであることを否定する要素はない。また,この個体が欧州のDryas octopetala L.を輸入・育成して販売しているのだとしても私は文句はない。私見によっても,日本のチョウノスケソウは欧州のDryas octopetala L.と全く同一の植物だと思う。


 チョウノスケソウ(長之助草)
 http://homepage2.nifty.com/hanapapa/chounosukesou.htm

 チョウノスケソウの由来
 http://mc1.cc.iwate-u.ac.jp/ChSukawa/Chounosukesou.html

 Dryas octopetala L.
 http://www.ars-grin.gov/cgi-bin/npgs/html/taxon.pl?14708


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コメント(2件)

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木が元気そうですね。
高山物を集めている友達からもらい、去年は咲いたのですが、今年は木は大きくなりましたが咲きません。・・・
アールグレイ
2007/06/18 16:08
アールグレイさん こんにちは。
アールグレイさんのお住いのところは涼しいから関東地方よりは容易に栽培できるはずなんですがね〜〜〜
もしかすると,栄養(肥料)のやりすぎかもしれませんね。人間でも同じなんですが,あまりに幸福すぎると危機感がなくなってしまい,努力しなくなってしまうんですよ。植物の場合には,花を咲かせ結実させるという努力が必要なくなってしまうんですね。
肥料をやるのを少し控えてみたらいかがでしょうか?
電脳中年A
2007/06/18 16:58

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