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園芸店でタイリントキソウの球根を購入し,庭に植えておいたのだが,どうにか開花したようだ。赤,白,ピンク,黄色など色んな色のものがあるらしい。私の庭に咲いたものは赤だった。背丈がとても低い割合には実にランっぽい比較的大きな花を咲かせる面白いランだ。 タイリントキソウ(大輪朱鷺草)は日本国での園芸用の流通名であり,日本のトキソウとは無関係の植物だ。混乱を避けるためには,学名の「プレイオネ・ブルボコディオイデス」と呼ぶほうが良いだろうと思う。 プレイオネ・ブルボコディオイデス(Pleione bulbocodioides (Franchet) Rolfe (Syn. Pleione formosana Hayata))は,ラン科プレイオネ属に属し,台湾,中国(南部)の海抜1500〜2500メートルくらいの湿度の高い場所に地生して生育する原種ランということだ。従来,「プレイオネ・フォルモサナ(Pleione formosana)」として扱われてきた植物は,現時点では,中国及び台湾の植物分類学上では「プレイオネ・ブルボコディオイデス(Pleione bulbocodioides)」と同一の植物として扱われている。 フォルモサ(formosa)とは,ポルトガル語で「癒しの島」という意味で,台湾のことを指すようだ。大航海時代のポルトガル人にとって台湾とは癒しの島だったのだろう。 さて,自生地の環境から推測すると,日本での露地栽培は無理ではないかと思った。夏の暑くなる時期に涼しくするような工夫をした上で,秋には球根を掘り出して凍結しないように保存し,春に球根を植えるようにするしかないだろう。ちょっと面倒くさい・・・(笑) ちなみに,園芸店で球根を買ってきて植える際には,深く埋めるのではなく,土(鉢植えの場合には苔など)の上に載せる程度にするのがコツのようだ。球根の上に土があつく乗っかっていると花茎が必要以上に長くなってしまい,うまく花を咲かせられないようだ。 (追記:2009年5月8日) その後,英語版図鑑にこの植物を収録する際,調べ直してみたところ,中国では,Pleione formosana HayataをPleione bulbocodioides (Franchet) Rolfeの別名(Synonym)とする見解が一般的であることが判明した。このことは,Web上ではDigital Flora of Taiwanで確認できるし,図鑑としては『中国野生蘭科植物彩色図鑑』(科学出版社,ISBN 7-03-006963-3)が参考となる。 そこで,タイトルと本文の一部を修正し,私の英語版図鑑中にあるPleione bulbocodioidesへのリンクを追加した。 タイリントキソウ http://www.yonemura.co.jp/zukan/zukan-f/naiyou/tairintokisou0.htm 大輪トキソウ http://flower365.web.infoseek.co.jp/12/470.html Prof Summer's Web Garden: Pleione bulbocodioides http://orchids.la.coocan.jp/Pleione/Pleione%20bulbocodioides/Pleione%20bulbocodioides.htm Pleione formosana Hayata http://www.ars-grin.gov/cgi-bin/npgs/html/taxon.pl?420128 Pleione formosana Hayata 1911 http://www.orchidspecies.com/pleiformosana.htm |
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