怠け者の散歩道

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<<   作成日時 : 2006/07/09 18:39   >>

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八幡平に登る自動車道路(アスピーテライン)の標高の高いところにある路傍で,やけにごっつい大型のアザミの花を見つけた。露に濡れてやや黒っぽく見えるけれどもアザミであることは疑いがない。帰宅してから調べてみたら,オニアザミだと分かった。帰化植物にアメリカオニアザミという植物があるけれども,オニアザミはアメリカオニアザミとは全く別の植物で,れっきとした日本固有種だ。

オニアザミ(Cirsium nipponense Koidz. (= Cirsium borealinipponense))は,キク科アザミ属に属し,本州(中部地方以北)の山地に生育する多年草ということだ。

Cirsium nipponense


Cirsium nipponense


オニアザミの花の色は,図鑑では「暗紫色」とされている。実際に観てみると,露に濡れていたせいもあるだろうけれども,かなり黒っぽく見える。大きな花だし,植物全体としても大きく,ごっつい印象を与える。まさにその名のとおり「オニアザミ(鬼薊)」だ。

なお,図鑑によっては「日本海側」に分布すると記載しているものがある。しかし,実際に採取された標本の産地のリストを見てみると,日本海側に限定されていないことが分かる。例えば,福島県の山地では比較的多く見られるようだ。また,現実に私が見たオニアザミは,旧松尾鉱山の跡地を少し登ったところだったので,明らかに太平洋岸と言える場所だ。つまり,日本海側に生育するとの図鑑の記載は明らかに間違っているのだ。


 オニアザミ
 http://kimura.cside.com/hana02/hana891-5.html

 オニアザミ(鬼薊)
 http://www.oct.zaq.ne.jp/yasuo26/oniazami.html

 オニアザミ(鬼薊)
 http://www.wildplants.sakura.ne.jp/goubenkarui/oniazami.htm


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
自分の足で歩いて実証した発見ですね。限定された探索から軽々に分布を結論付けることの危険さがよくわかります。自然界では人間の想像を超えた様々な変化があり進化もあるわけで、前提条件をつけず自然を見つめていくことの大切さ、勇気を教えていただきました。それにしてもオニアザミの持つゴツイあざみが遠く大洋を隔てた別世界でそれぞれに生きていることの不思議さを感じました。
目黒のおじいちゃん
2006/07/10 07:03
目黒のおじいちゃんさん こんにちは。
図鑑の作成者も全ての植物について完全に日本全土を踏破しながら書いているわけではなく,基本的には他の文献を参考にしながら原稿を書いているはずです。この点は,植物学者でも同じですね。だから,ちょっとちぐはぐなことがおきてしまうんですよ。植物学については,アマチュアの愛好家や研究者等とインターネットでリンクされた研究活動をしないと大きな発展を期待することはできないのではないかと思います。愛好家の熱意と探究心は研究者の何倍も勝っている場合がありますからね。^^
オニアザミは,この写真のとおり,あまり綺麗な花ではありませんでした。けれど,ごっつさに関してはトップクラスではないかと思われるもので,つい「見つけた〜!!」と叫びたくなってしまいます。(笑)
電脳中年A
2006/07/10 07:29

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