![]() 散歩をしていると,道端などでシロザにちょっと似た比較的大型の雑草を見かける。よく見ると葉の形などからシロザではないということが分かるのだが,一見すると花のない葉と茎だけの植物のように見える。しかし,とても小さな花が咲く。そろそろ咲き始めたようだ。 アリタソウ(Ambrina ambrosioides (L.) Spach)は,アカザ科アリタソウ属に属し,メキシコ原産の帰化植物で,本州,四国,九州に帰化し,荒地や道路端の法面などに生育する1年草ということだ。江戸時代の幕末のころに日本国に渡来したらしい。 「アリタソウ(有田草)」と聞くと何となく日本の在来種のようにも思えてしまうのだが,帰化植物であり,有田で栽培されたことがあるのでこの名があるらしい。 アリタソウの近縁種である帰化植物が何種類かある。その中でこの写真の植物とやや似ているのは,ケアリタソウ(Ambrina ambrosioides vara. pubescens),アメリカアリタソウ(Chenopodium ambrosioides L. var. anthelminthicum A. Gray),ヒロハヒメハマアカザ(Chenopodium pratericola Rydb)で,どれも相互によく似ている。 この写真の植物については,茎などに毛がないことや花の形などの特徴を踏まえ,図鑑の記載や写真などから判断してアリタソウが最も近いと判断した。また,アリタソウの花はシロザ(Chenopodium album)の花ともよく似ているが,花穂に葉状の苞があることや,葉のかたちが全体に異なることなどから,シロザではなくアリタソウだと判断した。 ただし,もしかすると他の近縁種かもしれないという可能性は全く否定できないわけではない。 (注記) この写真は,花の部分だけの接写による拡大写真なので,植物の全体像を知りたいときは,「四季の里地里山植物」のサイト内にあるアリタソウの写真を参照されたい。 |
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